ハイキングと登山の仲間たち-山旅会/山行記録
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山 行 記 録

今年の山行記録

□第4660回    忘年山行 景 信 山 12月7日 次号報告
 
□第4659回    矢  倉  岳      11月29日
 新松田8:45発地蔵堂行きバスに乗車。矢倉沢到着後トイレのある公民館まで移動。ここで身支度を整え9:32出発。前田橋を渡って集落内を進み道標に従い右折すると9:40白山神社前に出る。舗装された急坂を登って行くと道は二股に分かれ、直進はもみじ山へ行く道で矢倉岳は左の細い道。放置された茶畑の脇を登って行くとイノシシ対策のゲート有り。熊出没注意やスズメバチ注意の看板もあって物々しい。10:05ゲートを抜けて山道に入るとジグザクの急登になる。30分程で傾斜が緩やかになり色付いた木々が目に付くようになった所で小休止。さらに10分程登ると色鮮やかな紅葉が現れ暫し撮影タイム。11:45山頂着。カヤトだった山頂は土むきだしに変わっていて昔の面影なし。富士山の山頂は雲の中で見えず残念。下山コースを万葉公園から地蔵堂に変更して12:30までゆっくり昼休憩。12:50地蔵堂に下る道を分け万葉公園へ向かう。小さなアップダウンを越え、途中の巻き道は崩落で通行止め。尾根道を進むが標高差100mの最後の登りがきつかった。駿河小山駅分岐からは歩き易い道に変わり14:02万葉公園の一角に出る。ここから万葉ハイキングコースを地蔵堂へ下る。随所に道標はあるが道が入り組んでいて分かり難い。14:30立派な東屋が現れ驚く。紅葉が美しい林に変わり道幅も広くなり、14:54矢倉岳への道を分けると地蔵堂はあと少し。急坂を下って車道を横切り万葉うどんの前を過ぎると地蔵堂。15:05着。15:25発のバスを待つ。バスは2台出て1台目は15:20発で新松田駅直通だという。関本駅で解散予定だったが全員小田原駅に出るという事で定刻の関本行きに乗車。大雄山駅から小田原に出て全員で反省会。反省会後JR組と小田急組に分かれ帰途についた。
         
     

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イノシシ除けのゲートとイチョウの黄葉

急登を終えた先に美しい紅葉

色付いた木々が続く

緩やかになった後の急登は辛い

矢倉岳山頂に到着

期待していた富士山は雲の中

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金時山の右奥に愛鷹連峰が望める

木々の間から矢倉岳が見える

歌碑の建つ万葉公園の一角に出る

東屋を過ぎると道は歩き易くなる

青空をバックに紅葉が映える

車道に出た所に立派なモミジの大木が・・・


□第4658回    東京縦断ウォーキング  11月23日
 神奈川県から埼玉県まで東京を最短縦断します。歩程14キロか17キロ?南武線矢野口駅10時集合。すぐに多摩川を多摩河原橋で東京へ渡る。鶴川街道を行く。府中用水、品川通り過ぎると鬼太郎広場にでる。京王線が地下化された地上に。鬼太郎ハウス、ぬらりひょん、ぬりかべ、一反もめん、子供たちがスタンプラリー。旧甲州街道、甲州街道。電気通信大学辺りは並木道が良い。中央高速道路くぐり、河川敷の野川。深大寺わきから国分寺崖線を登って行く。温室見える。遠くによみうりランド。富士嶽浅間神社。東八通りに野崎八幡神社。連雀の水道塔。井口のサッカー場、ちょうど昼食。すぐに武蔵境・三鷹間の中央線。境浄水場の引込線跡が木村公園になっている。つきあたりが玉川上水。道路を渡ると中島飛行機の引込線跡(堀合遊歩道)。静か。関前高射砲陣地跡。武蔵野中央公園。千川上水。石神井川へ急下降。正面に東伏見稲荷神社。七五三の親子たち。無数の鳥居。左手に坂を上ると西武新宿線の踏切。昔からの道に如意輪寺、尉殿神社。又六地蔵で更に狭い道を左に(地蔵通り)。西武池袋線の踏切を渡る。庶民的な住宅地、5分程で県境だった。同じ道の隣の家でひばりが丘(東京)と栗原(埼玉)。特に県境は無し。14:48でした。ほぼ住宅地でありながら場所によって雰囲気が違うものです。ひばりヶ丘で反省会、軽く汗ばむ陽気でした。

□第4657回    中央沿線 笹子雁ガ腹摺山 11月9日 中止
 
□第4656回    奥 武 蔵  丸  山  11月2日
 リーダーの都合で2日に順延して実施。飯能8:25発西武秩父行きに乗り芦ヶ久保下車。駅前広場に全員が揃い9:15出発。国道を歩き、9:40坂を登ると水場とベンチのある赤谷登山口。オーダーを決め9:50山道に入る。昨今のクマ出没状況を考えて熊鈴を鳴らし、おしゃべりをしながら歩くことにする。沢沿いの道はなだらかで伐採されたのか以前より杉林が明るく感じる。10:40沢を渡渉した所で小休止。ここから段差のある急登になり、トレランの人達に道を譲りながら登り11:30車道に出れば大野峠。東屋があり小休止。東屋の裏手はキャンプ場になっていて立入禁止のロープが張ってある。急坂を登り切るとパラグライダー発進地で、しばし展望を楽しみ丸山へ向かう。緩やかなアップダウンの道で紅葉の始まった木々が立つ丸山山頂12:20着。展望台に登り12:45まで昼休憩。上空は雲が多く遠望がきかず残念だが360°の眺めを楽しみ12:45下山開始。駐車場分岐のトイレに立寄り13:02県民の森へ。森林学習展示館の前から13:10札所四番金昌寺への道に入る。1時間ほど緩やかな歩き易い道が続いたが、14:04芦ヶ久保駅分岐を過ぎる頃から道がえぐれて荒れてくる。15:10札所二番真福寺分岐。思いのほか時間が掛かり15:42発のバスに間に合うか気になり始める。その結果、金昌寺へ下る道を間違え沢沿いに出てしまう。尾根に登り返してルートに戻り大急ぎで下って15:37金昌寺着。お参りもそこそこにバス停へ向かい15:42バス停着。バスは10分ほど遅れて到着。安堵しバスに乗ると運転手から国道が混んでいて駅到着が遅くなるから降りて歩いたほうが早いと言われ16:00坂氷で下車。西武秩父駅までは15分で到着。各々買い物をして16:38飯能行きに乗り帰途につく。予定では金昌寺でゆっくり石仏を見る筈だったのに残念でした。
         

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立派な丸山展望台

色付き始めた木々

武甲山を間近に見る

県民の森展示館の前から四番札所金昌寺への道が通じている

色鮮やかなヤマツツジの紅葉を見る

標識が無ければ間違えそうな道


□第4655回    高 原 山 (鶏 頂 山)  10月26日 中止
 
□第4654回    北上山地山巡り 石上山・片羽山ほか 11月15〜17日 「アルバム」に写真掲載
 15日は「はやぶさ101号」で9:43北上駅着。改札口で全員集合後、駅前のトヨタレンタリースで2台を借りて、遠野方面を目指す。綾織駅付近から北に道をとって11:05登山口着。先着のクルマが2台。案内図があり、上部はクサリやハシゴが多いのが分かる。11:21出発。最初は樹林の中を緩やかに直線的に登り12:07馬止。ここから始まる急登は落ち葉が深く積もって木の根や岩を隠す難路。下りの難しさが思いやられる道だ。やがてクサリ場やハシゴが連続するようになり、13:20ようやく北峰に着く。そこからは南へ小さな上下を繰り返す笹深い道で13:35石上山頂上に到着。少し雲の多い空で、灌木に囲まれ爽快な展望は得られなかったが、まずは今回最初の山頂に無事着いてホッとする。13:57下山開始。予想通り下りは手強く、急斜面の終わる馬止まで全く気が抜けない。人数が多いこともあり、この区間は登り下りほぼ同じ時間を要した。15:20馬止。やれやれという感じであとはのんびり下って15:55登山口に着いた。宿泊場所のたかむろ水光園までは30分足らずで到着。曲り家を改造したユニークな宿泊棟に落ち着き、乾杯。北上の山々の素晴らしさを教えてくれた奥田博さんの思い出などを語り合う。
 16日、快晴。朝は冷え込んで霜が降り、庭の水たまりには3ミリほどの氷。朝食後8:08出発。30分少々走って未舗装の林道に入るが、路面の荒れがひどく予定より少し手前でクルマを止める。8:55林道を歩き始め、10分程で鳥居の建つ登山口。ここからの登路は適度な傾斜で良く踏まれている。樹間に早池峰を望みながら高度を上げていく。青空に葉を落としたダケカンバの白い幹が良く映える。上部は少し急になり、ほとんど下草のなかった下部に対し、笹深い道となる。やがて樹林を抜けて多くの山が視界に入ってくる中11:54片羽山頂上に到着。文字通り360度の素晴らしい展望台で、東には三陸の海、北に早池峰、西に六角牛山、南には五葉山が大きい。少し後で登って来た地元(?)の4人パーティに写真を撮ってもらい、西にかすかに見えるのが鳥海山と教えてもらう。展望を満喫しながら30分以上を山頂で過ごし、12:30下山開始。上部は少し滑りやすいところもあるが昨日の石上山に比べれば急な部分も短く余裕をもって下れる。14:30駐車場所に下山。帰路世界遺産の橋野鉄鉱山を見学。そこから間近く見える山が片羽山と教えられ、嬉しくなる。宿に帰着後は明後日傘寿を迎えるYさんのお祝い。
 17日、朝は快晴。8:20二晩を過ごした曲り家を後に今日は少し長い走りで陸前高田へ。南へ下るにつれ、沿道に良い紅葉が見られるようになる。9:15玉の湯着。宿の背後の山の紅葉が鮮やかだ。9:30スタート。沢沿いの杉林に少し急な登りが続く。小尾根に出る手前で小休止。今日は結構風が強い。主尾根に出るとなだらかになり、小さな祠の所からはしばらく下りになって広々とした芝草の祈祷ヶ原に出る。原の南端からは眼下に穏やかな広田湾が輝いていて素晴らしい眺め。思わず何人かのメンバーから「奥田さん、ありがとー」の声が出る。そこからなだらかに15分ほど登って11:35氷上山頂上着。まだ展望は良好だが急に風向きが変わって上空は雲が優勢に。頂上滞在は短時間で切り上げて祈祷ヶ原まで下り、強風を避けて昼食休憩。12:25下山開始。途中少し雨が落ちてきたので雨具を出す。強風域を抜けてからだったのが幸い。雨はさして強まらず、13:40玉の湯に下山できた。そこからは途中道の駅に寄ったりしながら順調に北上駅に到着してクルマを返す。早めに帰宅する1名を除いて駅近の居酒屋で反省会をし、18:15発の「やまびこ」自由席で全員座席を確保して帰路についた。
 今回、幸い天候に恵まれ、紅葉には少し遅かったものの、心配していた熊の気配もなく(鈴、ホイッスル、叫び声等かなり対策は徹底したが)、無事3日間計画通り歩けたのは何よりだった。
 
□第4653回    百  蔵  山    10月12日
 猿橋駅を降りると山並みは中腹以上が雲の中だった。15分程の乗車で登山口の福泉寺バス停9:23着。さほど立派ではないが長屋門のある民家があり、すぐ先に福泉寺の参道がある。落葉した柿木、たわわに実る柘榴、庭先のコスモスなどようやく巡ってきた秋を感じる。20分程集落の中を歩くと山道が始まる。人一人がようやく通れる程の藪っぽい道を過ぎると茶の木が見られ栗の毬がたくさん落ちていた。展望のない急登が続き、過去の記録を読むと倒木の連続とされていたがそれ程ではなかった。尾根の台地状の場所に上がると木造の不動明王像が祀られた不動尊と半鐘が建っている。ガイドマップでは金刀比羅宮とだけあるが近くに小さな朱塗りの祠と石祠もあり、石祠が金刀比羅宮かもしれない。さらに急登が続き所々トラロープの残骸があるが取り付けてから相当の経年劣化で使用に耐えるものではなかった。標高800mの小ピークからようやく傾斜が緩む。梢越しに雲海を望むことができたのはラッキー。途中の大同山907mで小休止。すぐ先で百蔵山西コースが合流し松林の中を緩く登ると百蔵山1003m、12:28着。秀麗富岳十二景に選定されているだけあって富士山の眺めが良くここで昼休憩。山頂からすぐのコタラ山分岐から急な下降が始まり鎖場がしばらく続いた。このコースも倒木ありとなっていたが最近手入れされたと見えて伐木後のおが屑が残っていた。明るく開けた畑が現れると傾斜も緩みここから先は舗装された道路になる。規模の大きな百蔵浄水場を過ぎると百蔵山登山口バス停があり、百蔵橋を通り中央高速の下をくぐり抜けて宮下橋を渡って猿橋駅15:30着。

□道第4652回    尾    瀬    10月5〜7日 「アルバム」に写真掲載
 5日、前線の影響で天気予報も変更が多い状況だったが、それほどの悪天候はないと判断して予定通り東京発6:36の上越新幹線「たにがわ401号」で出発。上毛高原からのバスは結構混んで、沼田からでは着席できない客もいた。戸倉では何と青空が広がる。再建中だった鳩待峠の施設はリゾートっぽい感じになって、元の休憩所と売店は閉鎖されていた。今日は尾瀬ヶ原直行の可能性ありと見ていたが鳩待峠でも青空が見られたので計画通りアヤメ平を目指し10:50出発する。気の早い木々は色付いているが、紅葉の最盛期はまだ10日程先かといった感じ。途中パラッと来たがすぐやんで12:27横田代。狐色の湿原がきれいだ。しかし木道の傷みがひどく、また前日までの雨のため滑りやすくて慎重に歩く。13:15アヤメ平の休憩所に着いて15分ほど休憩。至仏、燧は雲の中で景鶴山のみが頂上を見せてくれた。人出は少なく静かそのもの。富士見平田代を経て尾瀬ヶ原に下る道は、新しいゴム張りの木道になっていて快適。その後は岩ゴロの急斜面で、岩が濡れているので慎重に下る。尾瀬ヶ原までもう少しの15:00少し前、雨が降り始め傘をさしての下りになる。15:30竜宮小屋に着いて小休止。その直前に一瞬だが燧ヶ岳が全容を見せてくれた。驚いたことに10月というのに何種類か花が咲き残っていた。あとは尾瀬ヶ原をのんびり歩いて16:10燧小屋に到着した。夕食が17:30なので慌ただしく入浴と乾杯を済ませる。夕食後は早寝。
 6日、曇り予報が朝から雨。雨脚は弱いので7:00前小屋を出て竜宮、ヨッピ橋、東電小屋と尾瀬ヶ原を歩く。池塘にはヒツジグサの紅葉、雲が低く草紅葉とのコラボがちょっと幻想的な所も。途中モリアオガエルとしばし戯れる。8:35東電小屋で小休後、三条の滝を目指す。温泉小屋辺りで雨が上がり、やがて青空も広がり始めたが道は濡れていて悪く神経を使う。平滑ノ滝は観瀑台の柵が崩壊していて、危険で満足に見る事が出来ない。10:57三条の滝観瀑台。昨年補修されて安全性が高まっている。滝は昨夜の雨のためか水量豊富で大迫力だった。ここから急登をひと頑張りして11:45兎田代で昼食休憩。燧裏林道に出て御池に向かう。濡れた木道の危険さは相変わらず。12:45シボ沢吊橋。晴れてきて平ヶ岳が良く見える。所々の綺麗に色付いた木々を楽しみつつ13:35西田代、13:45横田代と草紅葉の湿原を抜けた所で今日から参加のMさんと合流。快晴になった上田代の休憩所でのんびりコーヒーブレークを楽しむ。平ヶ岳や荒沢岳に加え、燧ヶ岳の雲も取れていい眺めが楽しめた。15:00御池着。15:30のバスで桧枝岐中央まで行き、久しぶりの「旅館ひのえまた」へ。いつもながらの心地よい歓迎ぶりで風呂も食事も最高。おまけに会創立70周年祝いのご祝儀まで頂戴してしまった上に、夕食時にはどぶろくの差し入れ。来年はみんなで行きましょう!
 7日、重苦しい曇り空の下、8:00のバスで尾瀬沼山峠へ。少し霧雨が降っている。8:55出発。木道の上り下りで峠を越え9:45大江湿原の中央で小休止。そこから左へ折れ、森の中の緩やかな登りを辿って10:43小淵沢田代に到着。しかしガスが濃く、草紅葉の色はまずまずながら取り囲む樹林さえよく見えない。早々に見切りをつけて檜高山の肩を越える道で長蔵小屋を目指す。この登りの木道の滑りやすさは今回最悪だった。下りも岩や木の根が濡れて緊張を強いられる。12:00少し前に長蔵小屋に到着。今日もコーヒーを楽しみながら昼食。そこからは尾瀬沼畔を三平下まで辿り、三平峠へ今回最後の登り。13:10峠。木道、石畳、木の階段が交互に現れる下山路をここも慎重に歩く。途中お持ち帰り用に岩清水を汲んで休憩後、冬路沢の橋まで来てやっと一息つく。あとは緩やかな道で、14:17一ノ瀬に無事下山できた。シャトルバスで大清水へ。15:05発のバスで沼田に出、ここで直帰組と反省会組に分かれて山行を終えた。天候は今ひとつで、コース状況も悪かったが、秋の気配、尾瀬としてはまれな静かさ、大迫力の滝、快適な宿と十分満足のいく山行になった。

□第4651回    御 坂 黒 岳     10月5日
 今回の山行は早朝からハプニングに見舞われた。中央線新宿駅で人身事故があり電車がストップ。だが、何とか高尾に辿り着く。小仏トンネルを抜けると青空が見えた。河口湖駅で全員が揃いバスで天下茶屋まで。客は我々5人のみ。バスの終点には10人くらいのツーリングの人達がいた。天気は曇り空であるが、降られなければ良だろう。10:45出発。トンネルの手前を左に折れ登山道に入る。太宰治の文学碑を右に見て整備された道を行く。20分余りで御坂峠に到着。ここから尾根道となる。樹林の中の緩やかな登りで、ブナの巨木には圧倒させられた。御坂山で昼食。展望はないが、我々だけで静かなひとときを過ごす。昼食を終え出発。これからが長い。ひと下りすると明るいところに出た。送電鉄塔で尚も下って行くと旧御坂峠だ。12:50着。この辺り戦国時代の山城があったらしい。それらしき土塁が確認できた。これより黒岳に向けて急登が始まる。ブナ、ミズナラ等の原生林が続く。周辺は山梨県の森林百選に選ばれているという。急坂を登り切り黒岳着14:20。一等三角点の標柱が設置してある。写真を撮り下山にかかる。展望台(好天なら富士山、河口湖が見えるのであるが)を経て広瀬に下る。間もなくロープが現れる。これが延々と続くのだ。三ッ峠への分岐を経て尚も下る。このコースは余り歩かれていないようだ。標識もなく頼りは所々の赤テープのみである。アカマツ林を過ぎ、樹林帯の中を下って行くのであるが、夕暮れのせいもあろう。足元が暗い。途中道を外れたか、テープも無く踏み跡も無くなってしまった。落ち葉の中を強引に下り林道に出る。ホテルの脇を通りバス停着17:03。丁度バスがきたので乗車。満員で乗客はほとんどが外国人。河口湖駅で接続がよく大月行きに乗り帰路についた。

□第4650回    守  屋  山      9月27日
 あずさ5号の指定席が取れず高尾7:05発甲府行きで出発し10:13茅野着。戸台行バス停に行くと既に行列が出来ていた。10:40ほぼ満席で出発。我々以外は南アルプスへ行く登山者だ。11:05守屋登山口で下車し11:15歩き始める。車道を15分ほど下って行くと右に林道が分かれ立石登山口。昔は別荘地だったようで数軒の空き家が点在している。11:37守屋新道登山口の道標を見て山道に入ると樹林の中に立札あり「この登山道は地域の人達がボランティアで作り、整備をしています」と書かれている。亀石やコース名の由来になった立石を見ながら進む。12:00尾根コースと岩巡りコース分岐着。左の岩巡りコースを選択。十文字岩や夫婦岩などを見て、鬼ヶ城と書かれた大岩を過ぎ急坂を5分ほど登ると尾根コースに12:17合流。すぐ下に百畳岩があったのだが見落としてしまった。途中、浅間の滝に立寄り小休止。12:43尾根コースに戻り一休平12:53着。四等三角点の前嶽を往復。13:02一休平に戻り東峰を目指す。息切れ坂や胸突き八丁と呼ばれる急坂を登り、分杭平からの道と合流し13:30守屋山東峰着。一気に展望が開け八ヶ岳が良く見える。遅い昼休憩を取り13:50東峰出発。守屋神社奥宮の脇を通り西峰へ向かう。14:04中嶽。最後は緩やかに登り、小さなラビットハウスが見えてくると山頂の一角に出る。14:15大展望の守屋山頂上着。登山客は我々の他に2人だけ。眼下の諏訪湖を眺めながら大休止。八ヶ岳連峰がすべて見え、蓼科山と霧ヶ峰の間には浅間山も見えた。北アルプス方面は山容がハッキリせず残念ではあったが360度の眺望を楽しむことができた。17:00に登山口に来てくれるよう山頂からタクシーを予約し14:40下山開始。東峰まで戻り分杭平への道を下るが15:00過ぎても登って来る人がいたのに驚く。最後に会った親子連れは暗くなる前に下れるのかと心配になる。15:50水呑場山荘が建つ分杭平着。広い休憩所とバイオトイレがあり最後の休憩を取る。赤井沢新道を下り16:17林道に出て数分林道を歩き再び山道に入り、登山口の駐車場に16:42下山。タクシーが到着していてすぐに乗車。赤く染まった夕暮れの市街地を眼下に見ながら走り茅野駅17:05着(4,300円+迎車料金200円)。17:52発あずさ50号は満席。仕方なく未指定席を購入し乗車。赤ランプの席に座ると韮崎まで座れ、その後も空席を見つけ結局私は新宿まで座れ、Kさんは甲府までとなったが八王子で再び座れて無事帰京した。
               

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コース名になっている立石を見る

水呑場(分杭平)との分岐。東峰まではあと少し

守屋山東峰到着

東峰から八ヶ岳連峰を望む

ヤマラッキョウの花

小さなラビットハウス

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眼下に諏訪湖を見る

展望図を見ながら山座同定を楽しむ

八ヶ岳連峰から蓼科山まで全て見える

大きなキノコはカラカサタケ

分杭平の水呑場山荘

赤井沢新道の入口


□第4649回    入  笠  山         9月23日
 JR富士見駅10:00発の富士見パノラマリゾート行の無料シャトルに乗って山麓駅へ15分足らずで着く。ゴンドラに10分乗って山頂駅へ。マウンテンバイクで下る人が結構いる。上級コースはかなり厳しそう。標高1800mなので涼しい。入笠すずらん山草公園へ下って入笠湿原へ。6月にはすずらんが咲き乱れるが、遅咲きが少し残っていた。山彦荘から登山口11:18で一休み。ここから30分で山頂なので、ゆっくり歩いた。岩場コ−スと迂回コ-スが同じ時間であった。頂上には12:00につき昼食をとる。360°のパノマラとあるが、八ヶ岳方面は曇っていて見えない。12:25下山開始。首切登山口まで降り、大阿原湿原に向かう。紅葉が少し始まっていたが、人影もなく静かだった。首切清水まで戻り、時間をみると13:59だった。山頂駅のバスが15:00発なので、1時間で戻るには今までのゆったり歩行からペースを上げる。なんとか14:50には下に戻ったが、タッチの差でバスは発車してしまった。しかたなくタクシーを呼び15:25富士見駅着。一人は小淵沢乗換、リーダーは16:02発のあずさで帰京。久しぶりの登山でゆったりした山行であった。

□第4648回    大多摩ウォーキングトレイル  9月20日
 天気予報は芳しくない。悪天では無さそうだしウォーキングなので午後小雨覚悟で実施。古里駅9:40出発。天気は曇り。多摩川を寸庭橋で渡り松の木尾根にて山中へ。小さな渓谷あり滝を見ながら程よい登りで展望台に着く。10:35小休止。里道に降りて雲仙橋を渡り鳩ノ巣渓谷に入る。周りには今は使われていなさそうな旅館などの建物が多い。鳩ノ巣小橋からは川べりを白丸ダムへ。途中、外国人の若者集団に追い抜かれる。結構な人数でボーイスカウト風? 途中の東屋で10分休憩11:45発。ダムの脇を通りせき止められた白丸湖沿いをカヌーを見ながら進む。ここは平たんで歩きやすい。天気は霧雨。数馬峡橋を対岸に渡り数馬の切り通しに。ここは昔の交通路の跡。この前から雨が降り出し傘の出番。ちょうど雨がかからない社があり昼食にする。お賽銭を供えて12:55出発。橋を渡り返し、数馬峡遊歩道を進む。この間は暫くの間災害で通行止めであった。雨も収まり、車道に出てからは駅まで結構歩く。手前で氷川渓谷遊歩道を歩き奥多摩駅に到着14:40。駅前で反省会。そこそこ変化に富んだ道でした。多少湿度は高かったが暑くなかったので助かった。
         

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集落に咲くヒガンバナ

懐かしい鳩ノ巣バンガローを見る

鳩ノ巣渓谷沿いの道

白丸ダム

ダム湖沿いの静かな遊歩道

往時を偲ばせる数馬の切通し



□第4647回    船 橋 沢 沢 登 り       9月15日 中止
 
□第4646回    大島三原山お鉢巡り      9月15〜16日
 竹芝桟橋22:00発の「サルビア丸」で大島に向かう。後部甲板の6人掛けのテーブルを見つけ、一人旅の若者と相席をお願いしてつまみとアルコールで軽く前祝。そしてドラがにぎやかに鳴ってしずしずと出港。海に特別な旅情を感じるのはなぜだろう。快適な航海で5:55に岡田港に到着。スマホでタクシー業者を探して港まで来てもらう。運転手は観光ポイントをあちこち説明しながら登山口まで案内してくれた。6:50着。下山場所の大島温泉ホテルへ13:30の迎車をお願いしておく。標高550mの登山口は少し涼しい。だが支度をして7:10舗装された遊歩道を歩きだすとすぐに汗だくになってしまう。黒い溶岩が露出しているが、緑もあって30年ほど前に来たメンバーが当時はこんなに緑が多くなかったと話していた。かまぼこ型のシェルターが数か所あり「なるほど…」と思ったが、お鉢巡りまでの道にしかなかった。遊歩道に噴火の解説を記した看板があり観光資源になっていることがわかる。最後の急坂を登りお鉢巡りの道から左にはいり火口を見渡せる展望台に7:50到着。おびただしい溶岩が噴火のすさまじさを感じさせる。戻ってコンクリートの展望台で軽く食べる。8:35〜9:05。 すさまじい噴火跡を眺めながら9:45に標高748mの剣が峰山頂に着。若い女性2人グループに写真を撮ってもらう。遠くに大島温泉ホテルを認め、緩やかな「ジオロックガーデンを降り、最後は「木漏れ日の道」を少し上がって大島温泉ホテルに11:20到着した。早速汗を流そうとするも13:00まで入れないことがわかり、タクシーを呼んで元町港近くの「御神火温泉」まで送ってもらう。出港まで運転手に紹介された店で乾杯したあと増便の15:05発と定期便の15:20発に別れてジェット船に乗って17:10頃竹芝桟橋に戻る。落ち合ってから新橋で反省会をしたのは言うまでもない。

□第4645回    石  尊  山        9月6日「アルバム」に写真掲載
 台風15号が東の海上に去った6日、東京6:52発の「あさま」で出発。人数が2人なので軽井沢からしなの鉄道で中軽井沢まで行ってタクシー代を節約(¥2,500)。8:45登山口を出発。広葉樹林の緩やかな登りが直線的に続く。緩やかな割に意外に高度を稼ぎ10:10に着いた血の滝までに350m上がっていた。滝は泥色で血のイメージは希薄。そこから少し登りが本格的になる。ここまで殆ど花もなかったが、おはぐろ池にかけてオタカラコウの群落、サワギク、アケボノソウなどが目を楽しませてくれた。山頂の5分ほど手前に小さな草原があり、振り返ると台風一過の青空をバックに浅間山が大迫力。ここまで展望皆無の登りだったので実に感動的だった。11:18石尊山頂上。小広い草原状で、浅間はもとより日光、妙義、奥秩父、八ヶ岳とクリアな展望が素晴らしい。日差しはまだ強いが、空に浮かぶ雲には秋の気配があった。12:00下山開始。血の池から「源泉」にちょっと道草。血の滝の源流が山腹から流れ出ている。澄んだ水だが滝に行くまでに水中の鉄分が空気で酸化して濁ってくるようだ。ゆるく登って来た山麓の道を延々と下る。飽きるほど長く感じる単調な下りだが、樹林が陽光を遮ってくれるのが救い。14:14登山口。そこからは車道を辿って14:38信濃追分駅に到着。店も何もないので軽井沢から乗車した15:35発の臨時の「あさま」の中で缶ビールで反省会をしながら帰路についた。

□第4644回    白 駒 池 〜 丸 山      8月30日 中止
 
□第4643回    伯耆大山と象山と出雲大社   8月24〜26日
 飛行機とレンタカーを使って遠方の山を巡る少し贅沢な山行である。24日9:00に「羽田空港」第一ターミナルの時計台<1>に集合。10:00に16ゲートから離陸すれば11:25には「出雲縁結び空港」に到着。3階のラウンジでお昼を食べてからレンタカーで猛暑の出雲大社に向かう。超有名な社は山と樹々に囲まれオーラ全開である。古代史好きの人には興味が尽きないと思う。拝礼を済ませお土産を買い17:10に米子駅のビジネスホテルにチェックイン。ホテルが紹介してくれた居酒屋で地元ならではの鮮魚と地酒を楽しむ。
 翌25日 早めの6:30からの朝食(バイキング)の後7:20に出発して8:00に標高770mの登山口の駐車場に到着。大量の水と「石ころ」をザックに詰めて8:20に歩き出す。ガスがあり日差しは少ないが無風。丁寧に整備された山道(階段)で大汗をかきながら20〜30分で水分を補給しながら歩く。10:35 6合目の避難小屋到着。景色が広がり日本海まで見えて、遠くまで来たことを実感する。途中、雨になって雨具を着たりしたが11:25に稜線の木道に着くとお花畑が広がり我々を癒してくれた。木道のはるか先に見えた頂上避難小屋に12:15に着いて「石ころ」を置く。ガスで展望がないので昼食を食べてから11:55に標高1709mの山頂に行けばガスも少し晴れて展望が広がる。素晴らしい。地図と同じ海岸線が確認できた。名残惜しいけど13:15に下山開始。すいすいと降って14:20に分岐を大神山神社側に取り急坂を降り15:20に神社に着く。修復もされていて立派な社だ。拝礼して無事を感謝したあと長い参道を歩いて16:00に駐車場に到着。参道を歩いているときにテレビ局の取材を受けた。汗びっしょりでクルマに乗り込み17:00前にホテルに戻る。ホテルの大風呂で汗を流してから前日とは別の居酒屋で登頂祝いをする。
 最終日26日 7:30にチェックアウトして大山の南東にある擬宝珠山と象山を目指す。クルマで920mの鏡ヶ成キャンプ場の駐車場まで行くので標高差は200m程でハイキング気分。広い芝生を横切って9:00から登山開始。大山より傾斜は緩く登りやすいが歩き出せばやはり蒸す。水分補給しながら9:45に擬宝珠山山頂に着く。そのあと稜線を降って登り返して象山山頂に11:00に到着、腹こしらえをしながら最後の景色を楽しんだ。12:00に駐車場に戻り12:30出発。帰路の便は19:05発だが早めに行動したい。13:35に雰囲気のよい温泉街のある玉造温泉に寄って宇宙船のような?「ゆーゆ」で汗を流して観光モードに切替。そして湖畔の駐車場に寄って宍道湖観光。波もあり茶色く生ぬるい。でも来たことに大感激だ。レンタカーに給油を済ませて15:35には営業所に返して空港まで送ってもらう。15:50着。チェックインを済ませ3階ラウンジで往きとは別のレストランで反省会、長丁場なのでのんびりゆっくりとビールを味わいながら思い出を語り合う。羽田空港の混雑で機材到着が遅れ出発が20分遅くなったが、あっという間に羽田空港に着き(21:00)預けた荷物を受け取りそれぞれの家路についた。今回は旅行会社の「航空機+宿泊+レンタカー」のパック旅行を利用してみたが、便利だし割安感があると感じた。

□第4642回    箱 根  鷹 巣 山      8月16日
 小田原駅東口9:15のバスに乗る。渋滞で5分遅れて小涌谷駅9:57分着。集落の中を進み薄暗い歩道を15分歩くと千条ノ滝に到着。崖から高さ3m幅20mにわたって幾筋もの細い流れとなって落ちていた。ここから山道に入る。宮ノ下分岐まで標高差200mの急登で木の根や岩角が続く上に無風状態なので汗が噴き出る。宮ノ下分岐からはなだらかな尾根歩きとなり浅間山11:20着。山頂一帯は広く開けておりゴルフ場の芝コースの様。鷹巣山に向けては小涌谷分岐までは椿のトンネルの中を降って行く。小涌谷分岐からは苔むした石畳を見ながらやや急な登りで鷹巣山834m、12:00着。ここで昼休憩。防火帯の切り開きのある尾根歩き、少し風があって嬉しい。湯坂路入口バス停が見える飛竜ノ滝分岐12:45通過。ここからは樹林帯で展望が無くなり長い木の階段を降りたりして飛竜ノ滝13:15着。上段15m、下段25mの上下二段に分かれて落下する滝は水量もあり神奈川県下最大規模と言われるだけに迫力がある。畑宿へは歩き難い道を降るが途中からコンクリートの道に代わる。畑宿から旧東海道を歩いたが部分的に江戸時代の石畳が残っており、案外滑らないので安心して歩けた。途中から須雲川自然探勝歩道に入ったが一部で道が荒れていた。須雲川バス停15:00着。
         

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岩の間から流れ落ちる千条ノ滝

千条ノ滝の先から山道になる

浅間山の山頂

鷹巣城跡への登り

水量多い飛竜の滝

石垣のような高い岩壁


□第4641回    笠  ケ  岳      8月1〜2日 中止
  
□第4640回    白 駒 池 〜 丸 山      7月26日 中止
 
□第4639回    北アルプス 槍 ケ 岳     7月27〜31日
 27日 東京駅をひかりで発ち、名古屋駅で特急ひだに乗り継ぎ高山へ。美濃太田を過ぎると列車は山間に分け入って行く。山々の緑と川の水が綺麗だ。下呂温泉を過ぎ、分水嶺の峠を越すと高山だ。ここで全員が揃う。観光地だけあり、市街は人の波(外国人が殆どのようである)。朝市の開かれる所を左に見て、バスは市街地を抜け山間に入り、平湯温泉でおおかたの客は下車。終点の新穂高ロープウェイ駅で降りたのは我々の他に数人。時間が遅いせいもあろう。登山届を提出後14:30出発。宿泊地まで林道歩きである。途中から小雨となり傘をさして上流へ向かう。笠新道を過ぎ、わさび平小屋着16:00。ビールで喉を潤す。新館の部屋に落ち着き、風呂へ。なんと石鹸、シャワーもある。18:00より夕食。雨は止んだようである。20:00就寝。
 28日 朝食後6:15出発。20分で登山口に着いた。天気は上々で青空が広がっている。新緑の中を行くこと5分ほどで急登が始まる。秩父沢出合で小休止。イタドリヶ原あたりより槍穂高、焼岳、その背後に乗鞍が見えた。抜戸岳の雪渓が白く輝いている。シシウドヶ原で小休止。急登が終わり灌木帯を抜けると鏡池に出た。槍穂高は雲がかかってきたが、山岳雑誌のとおりの風景が広がっている。池より2分ほどで鏡平山荘着10:20。受付を済ませ2階の新館の部屋へ。山荘の名物、ソフトクリームに舌鼓を打ち、前のベンチで昼食。その後、Mさんと小生は弓折岳を往復。KさんとYさんは明日に備えて留守番。弓折分岐までは約1時間。上り始めが急登でキツイ。トラバースの道で元山の編集長 萩原浩司さんと再会する。弓折岳は花の百名山で多くの花が咲き乱れている。雪渓もある。クロユリも咲いていた。下山後皆でビールで乾杯。至福のひとときである。17:00より夕食。その後山はガスに包まれ雨となった。明日は長丁場なので19:00就寝。
 29日 3:15起床、4:05出発。外はまだ暗い。急登が終わる頃夜が明けてきた。今日も晴天で、東を見遣れば槍穂高の稜線が見事だ。弓折分岐から15分くらいで花見平の雪田である。順調に進み灌木帯を抜けると前方に双六小屋が見えてきた。小屋の背後には鷲羽水晶も見えている。小屋の手前(テント場)で大勢の登山者が立ち止まっている。見れば雷鳥の親子ではないか。この好天にである。小屋の前で朝食6:35〜7:05。弁当なので食が進まない。休憩後、最初のピーク樅沢岳に向かう。山頂からの展望は素晴らしい。双六、三俣蓮華、黒部五郎、鷲羽水晶、眼前には山肌が赤い硫黄尾根が、その背後には天を衝く槍ヶ岳が圧倒的に迫る。お花畑、雪渓、岩場と変化に富んだコースを行く。左俣乗越を過ぎるとクサリ場が現れる。千丈乗越からは最後の急登だ。槍小槍が頭上に見えるのであるが、遅々として足が進まぬ。喘ぎながらの登高である。13:20槍ヶ岳山荘着。長い道のりであった。山荘の前は登山者で溢れている。まずビールで乾杯。眼下には殺生ヒュッテ、東鎌尾根にはヒュッテ大槍が指呼の間だ。表銀座の大天井、常念岳は雲に覆われて見えず。夕食まで時間があるので、部屋で暫し微睡む。17:05より夕食であるが、疲れのためか喉を通らず。19:00就寝。
 30日 4:00起床。今日も天気は上々のようである。朝食後(今朝はしっかり食べられた)荷造りを終え空身で槍に向かう。すぐクサリが現れ慎重に登っていく。少し閊えはしたが、最後の長いハシゴを登り切り山頂(3180m)着6:10。素晴らしい眺めだ。北アルプスの山々が全て見渡せた、と言っても過言ではない。これだけの展望に恵まれることは稀ではなかろうか。暫し眺望を楽しむ。祠をバックに順番に記念写真を取った後、降りようとしたらあたりはガスに包まれ、なんとブロッケン現象まで見ることができた。ラッキーであった。下りは上り以上に時間がかかる。何しろ前が進まぬことには仕方ない。山荘着6:55。7:10大喰岳に向かう。テント場を抜けると急な下りとなる。槍平への道を右に見て下った分上り返す。行く手には穂高、右手には笠ヶ岳の稜線を眺めつつ岩稜を行く。いくつかのクサリとハシゴを通過すると中岳である。緩い上り下りの後天狗原へ下る分岐に着いた。9:30着。直進は南岳、我々は左側に下るのだ。ここからが難所である。下り始めは緩やかな道で常念、穂高を見つつ下るのであるが、やがてクサリが現れる。長いハシゴもありこれが40分くらい続いたろうか。右側はすっぱりと切れ落ちている。緊張のしっぱなしである。漸くクサリ場を脱したと思ったら次は岩畳の下りである。これが30分くらいはかかったろう。傾斜も多少緩んだようである。難所を通過したのである。このコースは奥穂のザイテングラートと同レベルと思われる。右手を見遣ると北穂がはるかに高い。もうこんなに下って来たのだ。灌木を分け雪渓を横切る。この辺りが天狗原なのであるが,厚い雪渓に覆われ、池が現れるのは9月に入ってからであろう。ここで小休止11:25〜45。雪で冷やした羊羹を食す。氷河公園を後に、チングルマの咲き乱れる斜面を行く。そしてガレ場のトラバースとなる。岩礫の大斜面が広がっている。石段の道を行くと槍ヶ岳への分岐に出た。13:05〜15。ここからは登山者が一気に増す。天狗原迄に行き交った登山者は3人(うち女性1人)。もちろん下りは我々のみ。これより槍沢沿いに下って行く。上り下りがあり結構キツイ。水俣分岐、ババ平キャンプ場を経て槍沢ロッヂ着15:05。ロッヂは原生林の中にあり雰囲気が良い。ビールで乾杯。風呂に入り17:00より夕食。今夜は客は少なめのようである。
 31日 4:00起床。朝食後5:47下山開始。最終日であるが行程が長いので早目の出発とした。大勢の登山者と行き交う。中には韓国人のグループ(15人くらい)もいたようである。横尾山荘で涸沢からの登山者が合流、道も広くなり賑やかになる。徳澤園で小休止。8:40〜55。ソフトクリームに舌鼓を打つ。河童橋を経て上高地バスターミナル着11:00。新宿行き直行便があり予約。先ずは梓川右岸にあるアルペンホテルに行き、温泉で5日間の汗を流す。昼時で軽食喫茶は長蛇の列である。河童橋も人、人、人の波(それも殆どが外国人)。バス停まで戻り日陰にて昼食。14:30発の高速バスで一路新宿へ。初日こそ小雨に降られたが、その後は終日好天に恵まれ、展望を満喫した山行であった。
         

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夜明けの槍穂高

雪田と鷲羽岳と水晶岳

双六小屋手前で雷鳥を見る

西鎌尾根から見た硫黄尾根と裏銀座の山々

槍ヶ岳山荘より朝日輝く槍ヶ岳

天狗池付近から見た槍ヶ岳


□第4638回    黒 檜 山 (赤 城 山)    7月19日
 前日に関東地方に梅雨明けが発表され、さらなる猛暑が予想されるなか予定より一本早いバスで9:40に標高1,300mの赤城広場前に到着。日差しは強いが空気は乾いて少し涼しい。準備をして、9:55に歩き始める。いきなりの急登を30分位で休みながら登る。駒ヶ岳の稜線の手前で長い階段が見えたところで小休憩。10:55に稜線にでると大沼、小沼の展望が素晴らしい。11:12駒ヶ岳着。軽く口に入れ70m程下った後黒檜山の登りにかかる。黒檜山から降りてくる登山者に積極的に道を譲りながら(休みながら)黒檜山の手前の分岐で「60歩で絶景」の標識を見て歩数を数えながら絶景ポイントに行って絶景を楽しむ。黒檜山山頂には12:37着。「3分で行ける絶景ポイント」に行ってお昼ご飯とする。若者たちが大勢きていた。早くも?トンボがたくさん飛んでいた。13:00下山開始。湖岸に降る道は岩がごろごろしているので慎重に歩く。むしろ登りの方が楽かもしれない。最後まで岩だらけの道を降って15:00湖岸の登山口に到着。赤城神社にお参りし、バス停近くの店で湖岸を眺めソフトクリームを食べながら16:42のバスを待つ。前橋駅に17:45着。直帰するメンバーと別れて駅前のスーパー銭湯で大汗を流し、大いに反省して帰京する。

□第4637回    丹沢 大滝沢沢登り     7月12日
 一昨日は豪雨で沢は増水かも。新松田駅のバスは往復割引がある。バスは沢パーティいくつも。 新松田8:25発。キャンプ場のある大滝橋下車。畦ヶ丸方面の林道へ。ゲートの先で沢に入る。花崗岩の砕けた砂。釜とナメが交互に続く。峰山橋をくぐる。右岸に危険と書かれたレンガのトンネルがある。30分で取水用堰堤、右にまく。次の堰堤は少し戻ってロープを登る。ユリの花あり。登山道から下ると大滝20mに出る。大量の水が一気に落ちる。この上は登山道に戻り、滝と堰堤をまく。河原の中洲、鎖場、マスキ嵐沢出合。次の堰堤はかぶり気味のロープ登り。右岸側に沖ハコネ沢の滝を見る。ジグザグのナメ。正面に地獄棚が立ちはだかる。13:30今日はここまで。広い河原で昼食。浮石グズグズで登りのルートが見つからない。本流を下る。先ほどのロープを下る。マスキ嵐沢出合から山道を行く。クサリ、木橋、大滝分岐、大滝近くで着替える。今日は着替え時にヒル2匹いた。日差しがないので乾かず、着替えはマストだ。バス17:12発、すいていた。堰堤登りが多く煩わしい。特に悪いところが無い谷で、ガンガン登らない。

□第4636回    鬼 怒 沼 山       7月12〜14日「アルバム」に写真掲載
 三度目の正直で梅雨晴れの鬼怒沼湿原を堪能、鬼怒沼山にも登頂できた。
 12日 鬼怒川温泉駅に集合して10:15発で女夫渕まで長いバスの旅。小型のバスだが乗客は7割ほど。11:55に到着。バス停で昼食後12:20に歩き始める。ところが辿る予定の遊歩道の入口にはロープが。八丁の湯手前で道が崩落しており通行禁止とある。やむなく遠回りでかつ登りも大きい林道に歩を進める。ヘアピンカーブを繰り返して高度を上げる道は展望にも恵まれないが、ノリウツギやツルアジサイが咲いていて慰められる。徐々に青空が広がる中、手白沢を渡って暫くようやく下りとなり、15:00少し前に加仁湯に到着した。宿の人に確認すると遊歩道の崩落個所は「山屋さんなら問題なく通れます」とのことでガックリ。まずは乾杯し、濁り湯を楽しんで夕食後は早めに就寝。
 13日 予報通りの青空のもと、7:55に出発する。日光沢温泉から山道となりヒナタオソロシの滝分岐を過ぎると急坂となる。8:55対岸にオロオソロシの滝を望む展望台で小休止。なお急登が続くが標高1800m辺りからはなだらかな登りとなり10:35、鬼怒沼湿原の南端に出た。一面のワタスゲに歓声。タテヤマリンドウやサワランも沢山咲いている。湿原の中央付近まで進むと、背後に日光白根や根名草山が望まれるようになり、北端では燧ケ岳や平ヶ岳が青空をバックにクッキリ。コバイケイソウも沢山見られた。ベンチで小休を取ってから鬼怒沼山に向かう。東電の巡視小屋を経て深い樹林の中を緩やかに登り、少し下ると鬼怒沼山を指す道標が現れる。直進方向は尾瀬沼につながる長い縦走路だ。鬼怒沼山へは相当なヤブを覚悟していたが、道形もはっきりしていてヤブという程のものもなかったのは幸いだった。が、ここまでに体力を使っていたためか意外にくたびれる登り。11:49ようやく山頂に着く。狭い山頂は樹間に日光白根と錫ヶ岳が見える程度だが、深山の雰囲気は十分。ここで昼食とし12:12下山を開始。まだ好天が続く中、鬼怒沼湿原まで戻って20分程のんびりし、13:43ワタスゲに別れを告げて樹林帯の下りにかかる。後半の急坂部分は大石が多く、なかなかに下りにくい。15:42やっと日光沢温泉に下り着く。あとは林道で16時少し前、加仁湯に帰着。玄関前の足湯で疲れを癒しながら缶ビールで乾杯する。
 14日 台風5号の影響で断続的に雨が降り、予報も悪いので遊歩道の下りは諦め、宿の送迎車で女夫渕まで送ってもらう。途中で鹿2頭を目撃。ここも食害はひどく山菜も殆ど採れなくなったとのことだった。9:50のバスで鬼怒川温泉駅へ。龍王峡散策も割愛。帰路の特急券を確保してから駅前の食堂で昼食をかねて反省会。下今市で日光からの特急に乗り換え、車内でまた「反省」しながら浅草に向かった。ピンポイントの梅雨晴れに恵まれ、3日間雨具を使う事もなく目的の山に登ることができたのは上々だった。

□第4635回    大 菩 薩 嶺       7月5日
 甲斐大和発バスの混雑を考え高尾7:39発甲府行きで出発し、甲斐大和8:42着。急いで改札口を出てバス停に行くと先頭近くに並ぶことができた。同じ電車で到着した登山客が次々に並び始め、アッという間に長蛇の列となる。バスは補助席を使って満席状態で9:20出発。上日川峠に近づくにつれ小雨が降りだし、峠には予定時刻より少し遅れて10:08着。小雨ではあったが雨具を着けて10:25出発。歩き出すと雨はすぐに止み、福ちゃん荘前で雨具を脱ぎ10:55唐松尾根へ。小ピークを過ぎると尾根道になる。若者グループに追い越されながら40分ほど登り、急登が始まる手前で小休止。展望が開けると雲間から富士山が見えた。ロープが張られた所に出ると雷岩は近く、登山者で賑わう雷岩12:07着。分岐に荷物を置いて山頂へ向かい12:18山頂着。樹林の中で展望は無く、三角点と日本百名山・山梨百名山と書かれた大菩薩嶺の標柱が建っているだけ。12:30雷岩に戻り12:50まで昼休憩。青空が広がりうっすら白根三山が望めたが、富士山は隠れてしまっていた。ここからは2000mの稜線歩きを楽しみ13:20親不知ノ頭着。雲が多く期待していた眺望は無かったが、歩いてきた雷岩からの稜線を眺め小休止。少し下って大菩薩峠13:40着。介山荘には「氷」の幟。多くの登山者がかき氷(500円〜650円)を味わっていた。それを横目に見て13:50下山開始。14:20富士見平、14:25福ちゃん荘と順調に下り14:40上日川峠着。バス停に並ぶとすぐにバスへの乗車が始まり車内へ。帰りは2台バスが出たが、我々が乗った1台目のバスは行きと同様に満席状態で15:00出発。15:45甲斐大和着。電車まで時間があるので近くのコンビニで冷たい物でも買おうと思っていたが、以前有った筈の店がなくなっていてショック。結局、何も買えずホームで16:03発高尾行きを待つ。車内で解散し帰途につく。
         

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唐松尾根分岐の案内図

唐松尾根を登る

雷岩から遠く雲間に白根三山を見る

大菩薩峠へ続く稜線歩き

親不知ノ頭で小休止

介山荘には”氷”の幟





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